和室から洋室へのリフォームの費用相場はどれくらい?検討時に意識すべきポイントや3つの事例もご紹介
数あるリフォームメニューの中でも、要望を多くいただくのが和室から洋室へのリフォームです。築年数の古い物件は、和室中心の間取りになっているため、洋室にすることで現代のライフスタイルに合った使い勝手の良い住まいを実現できる可能性があります。
今回は、和室から洋室にリフォームするメリットやポイント、内容別の費用相場を解説。近鉄のリフォーム「ニューイング」が手がけた3つの事例も紹介します。
和室から洋室へリフォームする3つのメリット
和室から洋室へリフォームすると、次に紹介する3つのメリットが期待できます。
1.家具を置いても床が凹まなくなる
和室では重い家具を置くと畳が凹んでしまい、しばらく置いたままにすると跡が戻らなくなってしまいます。部屋を模様替えするとき、前に家具を置いていた部分の畳が凹んだままだと、見た目も良くありません。
一方、一般的なフローリングの洋室であれば、重量のある家具を置いても傷つきにくく、模様替えをしても跡が気になりません。ベッドやテーブル、テレビ台など重量のある家具を置く前提であれば、洋室のほうが適しています。
ただし、洋室でも床の素材にクッションフロアを使用するケースでは、畳と同様、家具の跡がつきやすいため要注意です。
2.メンテナンスの費用や手間を抑えられる
和室から洋室にリフォームすると、メンテナンスの費用や掃除の手間を抑えられる点もメリットです。
和室は、畳の表替え・張り替えや破れた障子の交換など、一定のメンテナンス費用がかかります。おまけに畳はダニやカビが発生しやすく、隙間にゴミやホコリがたまるので、日々の掃除が面倒なのもネックです。
洋室にすれば定期的なメンテナンスがほとんど不要なうえ、日々の掃除も掃除機をかけるだけで簡単です。一般的な複合フローリングやコーティング済みの無垢フローリングであれば、食べ物や飲み物、水をこぼしても、すぐに拭き取れば汚れはほとんど残りません。
3.バリアフリーになる
和室を洋室化するとバリアフリー対応しやすくなる点も大きなメリットです。
車椅子で室内を移動するとき、畳だとタイヤが引っかかってしまい、移動がしづらくなります。また、和室は洋室と比較して、襖(ふすま)のレールや畳の継ぎ目など小さな段差が多く、足を引っかけて転倒するリスクも高まります。
フローリング張りの洋室なら、車椅子でもスムーズな移動が可能。扉を吊り下げ式の引き戸に変更するなどのバリアフリー対策で室内の段差を解消すれば、お年寄りでも足元の段差を気にせず、安心して暮らすことができます。寝室を洋室にしてベッドで寝るようにすれば、畳に布団を敷いて寝起きするよりも、身体への負担が少なくて済むでしょう。
和室よりも洋室ほうが、介護への対応や老後への備えに向いているといえるでしょう。
和室から洋室へリフォームする際に意識すべきポイント
和室から洋室へのリフォームを検討するにあたっては、押さえておくべきポイントが3点あります。
どこまで和室仕様を残すか検討する
和室から洋室へリフォームするといっても、どこまで和室の内装を残すかによって、部屋の雰囲気やリフォームにかかる費用は変わります。襖を引き戸に変更する、障子をカーテンに変更する、壁を塗り壁から洋風のビニールクロスに変更するなど、場所によって洋室仕様に変更するのか、和室仕様のまま残すのかを十分検討しましょう。また、押し入れをウォークインクローゼットに変更するのも人気ですが、手間がかかる分、費用は高くなります。
例えば、畳をフローリングへ、押し入れをクローゼットへ変更しつつ、障子をそのまま残せば和モダンな雰囲気の洋室が完成します。
完全な洋室に近づけようとするほど費用も膨らむため、希望の予算とリフォームの目的、機能性、デザインのバランスを見て、リフォーム内容を決めることが大切です。
マンションでは防音性に配慮する
マンションの和室を洋室に変更する際は、床の防音性にも注意しましょう。
畳には吸音性があり、足音、衝撃音等が階下に伝わるのを抑えてくれています。防音性を考慮せずにフローリングへ変更してしまうと、階下に音が響きやすい状態になるため、近隣住民とのトラブルにつながりかねません。
こうした事態を避けるため、管理規約でフローリング材の遮音等級制限を設けている物件も多くあります。マンションの和室を洋室に変更する際は、防音性能の高いフローリング材を選ぶようにしましょう。
人気の無垢フローリングは木材自体に防音性がほとんどありません。無垢の床材を使いたいときは遮音性のあるものに変えたり、防音マットを下に敷いたりするなどのしっかりとした対策が必要です。DIYで床を張り替えようと考えている方も、防音対策には十分注意しましょう。
和室がなくて本当に良いのか再考する
畳敷きの和室は、洋室と違ってそのまま寝転がることができるのが魅力。ちょっとした休憩場所、子どものお昼寝や遊ぶためのスペースとして最適です。布団を用意しておけば、親戚や知り合いの宿泊時、ゲスト用寝室としても重宝するでしょう。
それ以外にも、和室には洋室と異なるさまざまな良さがあり、最近では和室の機能性が再評価されています。洋室化によって和室のデメリットを解消して使い勝手を向上しつつ、小上がり和室を設けたり置き畳を設置したりするなど、何かしらの工夫で和室の機能を残すのも選択肢の一つになるでしょう。
和室のメリットや活用方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
リフォームするとき、和室は残す?残さない?和室のメリットや活用方法をご紹介
【工事内容別】和室から洋室へのリフォームにかかる費用相場と日数の目安
和室から洋室へのリフォームにはどれくらいの費用と日数がかかるのでしょうか。工事内容別に、費用相場と工期の目安を紹介します。
和室から洋室にリフォームする際の費用相場
まずは、主な工事の種類別に費用相場を一覧で見ていきましょう。以下で紹介するのは、6〜8畳程度の和室を洋室にリフォームする場合の1ヶ所あたりの価格です。
畳からフローリングに変更する |
6〜35万円程度 |
壁紙や天井材を貼り替える |
10〜35万円程度 |
押し入れからクローゼットに変更する |
6〜25万円程度 |
襖からドアへ変更する |
3〜22万円程度 |
それぞれ費用に差があるのは、リフォーム後に使用する建材のグレード、建具の種類、リフォームの範囲などによってコストが大きく変わってくるからです。和室から洋室へフルリフォームする場合は100万円程度を見込んでおきましょう。
より詳細な費用目安を確認したいときは、複数のリフォーム会社に見積もりを依頼するのが有効です。
なお、近鉄のリフォーム「ニューイング」では、お持ちいただいた他社の見積もりを分かりやすく説明する「リフォーム見積もりセカンドオピニオン」を実施しています。
和室から洋室にリフォームする際の工期の目安
次に、同じく6〜8畳程度の和室を洋室にリフォームする場合の工期の目安も確認していきましょう。
リフォームをどこまでやるかによって、工事に必要な期間も違ってきます。壁紙を洋室仕様に変える程度の簡単な工事であれば、1〜2日程度と比較的短期間で終わるでしょう。
ただ、新たに根太(床を支える補強部材)をつくってフローリングを張るなど、洋室への仕様変更を大規模に行うケースの場合は2〜5日、工事条件や作業内容によっては1週間以上かかる可能性もあります。フルリフォーム(リノベーション)であれば約1週間を想定しておきたいところです。
和室から洋室へのリフォーム事例3選をご紹介!
近鉄のリフォーム「ニューイング」では、数多くのリフォームを手掛けてきました。今回は数ある事例の中から、和室の洋室化リフォームによって住まいが快適になった実例を3つ紹介します。ぜひお住まいのリフォームの参考にしてください。
和室2間をリフォームして誕生した広々リビングダイニング
1つ目に紹介するのは、使っていなかった2間続きの和室をリビングダイニングへとリフォームした事例です。
2間を1部屋にまとめることで、以前と比べて広々と開放感のあるおしゃれなLDKを実現しました。2つの和室の間にあった柱は構造上取り除くことができなかったものの、くつろぐ空間と食事をする空間を緩やかにゾーニングする役割を果たしています。
古い住宅でよくある連続した和室を合わせて洋室化すれば、このように広くてモダンなリビングダイニングをかなえられるのです。
間取りを大幅に変更し住みやすく、地震にも強い家へリフォーム。
洋室化して小上がり和室を設けたくつろぎリビング
次に紹介するのは、リビングに隣接した和室を洋室へリフォームし、リビングダイニングと一体的な空間にした事例です。和室の広さの分だけ利用できる空間が広がり、近年のスタンダードとなっている、明るく開放的なリビングダイニングに仕上がりました。
ポイントは、あえて小上がりの和室を設けていること。小上がり和室は空間にメリハリを生んでくれるだけでなく、下部に収納スペースを確保することでリビングの収納力を高められます。腰掛けやちょっとした休憩スペースとしても重宝しそうです。シンプルな洋室なら、ちょっとした和室調も合うのです。
細部にまでこだわった居心地の良い住まい-マンションのフルリフォーム-
置き畳で和室にもなるハイブリッドな洋室へのリフォーム
最後に紹介するのも、同じように2間続きの和室全体を広々としたリビングダイニングへとリフォームした事例です。このお住まいにはご夫婦世帯が暮らしており、お嬢様やお孫様が遊びに来られることも多く、リフォームで広いLDKをかなえ、ご家族のひとときを楽しめるようにしました。
この部屋の特徴が、リビングダイニングの一角にハイブリッドな洋室を設けている点です。画像にあるとおり、普段は琉球畳で仕上げられた和室ですが、畳をすべて上げれば洋室としても使うことができます。
お嬢様やお孫様が泊まるときの寝室として利用しても良し、畳を上げてリビングダイニングを広く使っても良しという、使い勝手の良い空間が誕生しました。
和室から洋室へリフォームするなら工事実績が豊富なニューイングへご相談を!
和室から洋室へリフォームすることで、模様替えやメンテナンスがしやすくなるほか、バリアフリーにも対応できるようになります。リフォームをどこまで行うかによって費用相場が変わってくるため、予算と機能性・デザインのバランスを見ながら、リフォームプランを決めることが大切。理想のリフォームを実現するため、できるだけ実績豊富なリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
近鉄のリフォーム「ニューイング」では、戸建て・マンションといった物件タイプ問わず、これまでに多くの洋室化リフォームを手がけてきました。今回紹介した実例のような「和室の良さも生かす」形でのリフォームも含め、豊富なプランからお客様に合ったものを提案可能です。
お住まいの和室を洋室にするリフォームを検討されているなら、店舗へのお電話もしくはHPのお問い合わせフォームから、お気軽にご相談ください。
近鉄のリフォーム「ニューイング」
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